「撃ち負けるのは回線のせい?」MTUを最適化してラグを軽減しよう!

MTUとは?ゲーマーにとって重要な理由

MTUは Maximum Transmission Unit (最大伝送単位)の略称で、ネットワーク経由で一度に送ることができる最大データサイズ(バイト)を指します。

MTUの設定を最適化すると、データ通信の効率が向上し、ネットワークの安定性が高まります。

特に、FPSやMOBAなどのリアルタイム性が求められるゲームでは、MTUを適切に設定することでラグの軽減や応答速度の向上が期待できます。

MTUを適切な値に設定するメリット

MTUを最適な値に調整することで、以下のメリットがあります。

  • パケットロスの低減 :データ送信がスムーズになり、通信の安定性が向上することで、意図しないラグや遅延が減少。
  • 通信速度の最適化 :パケットの分割が抑えられ、データの伝送が効率化されるため、スムーズなゲームプレイが可能に。
  • VPNやPPPoE接続時の遅延低減 :適切なMTU設定により、VPN接続時のオーバーヘッドを最小限に抑え、通信の快適性を向上。

適切なMTU値を設定することで、ゲームプレイ中のレスポンスが改善され、より快適なオンライン環境を実現できます。

自分のネット環境の最適なMTUを調べる方法

最適なMTU(Maximum Transmission Unit)を設定すると、通信の効率が向上し、パケットロスや遅延を防ぐことができます。

以下の方法で、自分のネット環境に適したMTU値を確認しましょう。

主要回線の推奨MTU値一覧

アクセス回線 MTU
フレッツ光(PPPoE) 1454
フレッツ光(v6プラス[IPoE]) 1460
auひかり 1492
NURO光 1500

SpeedGuide.netのMTU Analyzerを使う(簡単)

Web上で現在のMTUやMSS(最大セグメントサイズ)を簡単に確認できます。
👉 SpeedGuide.net MTU Analyzer

MTU設定手順(IPv4/IPv6共通)

インターネットの通信速度を最適化するために、MTU(Maximum Transmission Unit)を適切な値に設定する方法を紹介します。

1. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動

MTUを変更するには、管理者権限のコマンドプロンプトを使用する必要があります。

手順

  1. タスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力
  2. **「コマンドプロンプト」**を右クリック
  3. **「管理者として実行」**を選択

2. インターフェース番号を確認(どの接続を変更するか特定)

まず、どのネットワークインターフェース(有線LAN・Wi-Fiなど)のMTUを変更するかを確認します。

コマンドを実行

netsh interface ipv4 show interface

表示例

Idx   Met   MTU   状態       名前
---   ---   ---   ---------  --------
9     25    1500  Connected  イーサネット
11    35    1500  Connected  Wi-Fi

ここで 「Idx(インデックス番号)」9なら、イーサネットの設定を変更できます。Wi-Fiを変更する場合は「11」を使用します。


3. MTU値を変更(IPv4の場合)

確認したインデックス番号(例:9)を使い、MTUの値を変更します。

コマンドを実行

netsh interface ipv4 set interface 9 mtu=1460

🔹 「9」 はインターフェース番号(環境によって異なる)
🔹 「1460」 は新しいMTUの値(適切な数値に変更可能)


4. MTU値を変更(IPv6の場合)

IPv6でも同じように設定できます。IPv4との唯一の違いは「ipv4」を「ipv6」に変更することです。

コマンドを実行

netsh interface ipv6 set interface 9 mtu=1460

🔹 IPv4とIPv6のMTU値は同じにすることが推奨(特にV6プラス環境)


5. 設定が正しく変更されたか確認

IPv4のMTUを確認

netsh interface ipv4 show interface

IPv6のMTUを確認

netsh interface ipv6 show interface

🔹 変更後のMTU値が適用されていることを確認!


⚠ 注意点

🔹 コマンドの違い → IPv4は「ipv4」、IPv6は「ipv6」にするだけでOK
🔹 インターフェース番号 → IPv4とIPv6は同じIdx番号を使用(変更不要)
🔹 設定の即時反映 → 変更はすぐに適用されるが、PCを再起動すると完全に定着

V6プラス環境の場合
IPv4とIPv6で MTU値を統一 することが推奨されています。(例:両方とも1460に設定)


🔧 トラブルシューティング

MTUを変更後にインターネット接続が不安定になった場合
設定をリセットすることで、デフォルト値に戻せます。

IPv4の設定をリセット

netsh interface ipv4 reset

IPv6の設定をリセット

netsh interface ipv6 reset

このコマンドを管理者コマンドプロンプトで実行し、PCを再起動するとリセットが完了します。


まとめ

🛠 簡単な流れ

  1. 管理者権限でCMDを起動
  2. インターフェース番号(Idx)を確認
  3. IPv4/IPv6のMTUを変更
  4. 変更後のMTU値を確認
  5. 問題があればリセット

MTUだけじゃない!通信環境を最適化する方法

MTUを適切に設定するだけでなく、他の要素も最適化することで、通信速度や安定性をさらに向上させることができます。

以下の方法を試して、快適なネット環境を構築しましょう!


ルーターのQoS(Quality of Service)設定を調整する

QoS設定を適切に設定すると、ゲームや動画配信などの重要な通信を優先し、ラグや遅延を軽減できます。


DNS設定をGoogle DNS(8.8.8.8)に変更

DNS(Domain Name System)の応答速度を改善すると、ウェブサイトやオンラインゲームのレスポンスが向上します。


ExitLagやGearUP Boosterを利用する

オンラインゲームのラグやPingを改善するために、ゲーム専用のVPNやルート最適化サービスを活用するのも有効です。

まとめ

MTUを適切に設定することで、ゲーム中のラグや速度下降を大きく減らすことができる。

ゲームのラグや遅延を減らすために、まずはMTUを調整してみよう!

AIM UNIVERSITY」ではFPSゲーマー向けに、エイム力を向上させるための役立つ情報を提供しています。

友だち追加

他の記事も参考に、より優れたエイム力を身につけてください。

AIM UNIVERSITY完全版

この記事が役に立った場合は、ぜひ X などでシェアしてください!

 

スポンサーリンク

-PC設定, 回線