「パソコンの動作が重い」「ゲームがカクつく」と感じたことはありませんか?
多くのユーザーが直面するこの問題の背後には、仮想メモリ(ページファイル)の設定が関係していることがあります。
仮想メモリは、パソコンのパフォーマンスと安定性の両方に関わる重要な要素です。
ただし、その仕組みを正しく理解していないと、逆に不安定化を招くこともあります。
この記事では、仮想メモリの基本、メリットとデメリット、そして大量のRAMを搭載したPCでの正しい設定方針を分かりやすく解説します。
仮想メモリとは?

仮想メモリは、物理メモリ(RAM)が不足したときに、ストレージ(SSDやHDD)の一部を一時的なメモリとして使う仕組みです。
これにより、アプリが同時に多く起動しても、メモリ不足によるクラッシュを防げます。
ただし、ストレージの読み書き速度はRAMよりはるかに遅いため、頻繁に仮想メモリへアクセスすると動作が重くなることがあります。
仮想メモリのメリットとデメリット
メリット:
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安定性向上:メモリ不足時のクラッシュを防ぎ、システムを安全に保つ。
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多アプリ同時実行:バックグラウンドで複数のソフトを動かす際に効果を発揮。
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トラブル解析:ブルースクリーン発生時の「メモリダンプ」保存に必須。
デメリット:
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速度低下:SSDやHDDへのアクセスはRAMより遅い。
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ストレージ負荷:特にHDDの場合、頻繁な書き込みが寿命を縮める可能性。
「仮想メモリをオフにすれば速くなる」は誤解
かつては「大容量メモリを積んでいるなら仮想メモリは不要」と言われましたが、現在のWindowsでは完全オフは非推奨です。
理由は、OSやアプリが仮想メモリの存在を前提として設計されているためです。
64GBのRAMを積んでいても、仮想メモリがゼロだと以下のようなトラブルが起きます。
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一部のゲームやAdobe系ソフトが「メモリ不足」と誤認して起動しない。
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メモリ断片化時に余裕がなく、システムがクラッシュする。
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クラッシュログ(メモリダンプ)が保存できず、原因追跡が困難になる。
つまり、**仮想メモリは“速度を落とす仕組み”ではなく、“安定性を保つ安全弁”**なのです。
大容量メモリ環境での仮想メモリ推奨設定(手動)
| 物理メモリ容量 | 初期サイズ(MB) | 最大サイズ(MB) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 16GB | 2048MB(2GB) | 8192MB(8GB) | 最低限の保険。ゲーム・動画編集向けでも安定。 |
| 32GB | 3072MB(3GB) | 12288MB(12GB) | 高負荷アプリでも安定しやすく、SSD負担も軽い。 |
| 64GB | 4096MB(4GB) | 16384MB(16GB) | ほぼ使われないが、互換性・クラッシュ防止のため残す。 |
理由
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初期サイズは、Windowsが内部で一時的にページファイルを必要とする場面(クラッシュダンプやバックグラウンド処理)に備えるための“最低限の保険”。
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最大サイズは、異常なメモリ使用時(ゲームのバグやメモリリークなど)でも安全に退避できる上限。
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自動管理を切る理由は、Windowsが勝手にページファイルを拡大・縮小することでSSD断片化や不安定化を起こすことがあるため。
実際の運用上の目安
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16GB搭載機:仮想メモリが実際に使われる場面が多い。オフは非推奨。
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32GB搭載機:物理RAMでほぼ足りるが、クラッシュ防止目的で4~12GB程度を残す。
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64GB以上:ほぼ使われないが、システム安定性とアプリ互換性のために4~16GB残すのが最適。
仮想メモリの設定方法(Windows)

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スタートメニューで「システムの詳細設定」と検索して開く。
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「詳細設定」タブの「パフォーマンス」欄で「設定」をクリック。
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「詳細設定」タブ → 「仮想メモリ」 → 「変更」を選択。
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「すべてのドライブのページングファイルサイズを自動的に管理する」のチェックを外す。
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任意のドライブを選択し、上記の数値を入力。
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「設定」→「OK」→再起動。
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まとめ
仮想メモリは、単なる補助メモリではなく、システム全体の安定性を支える基盤です。
64GBのRAMを搭載しているPCでも、完全オフは避け、適度なサイズを確保することが最適解です。
特にフォートナイトやApexなどのゲームでは、仮想メモリがないとクラッシュが発生するケースも確認されています。
安定したパフォーマンスを得るためには、ハードウェアだけでなく、こうした設定面の最適化も重要です。

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